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兄、空を飛ぶ

そろそろ働こうと思っている今日この頃です。

先ほど買い物に行こうとしたら、子供が道路に飛び出して惹かれそうになっていました。
周りの大人は暖かい目で「アブナイヨー」という感じで子供を諭しておりました。
まあ、これが実際に轢○れていたら洒落にならないですよね。

子供の交通事故というといつも思い出す話があります。
うちの兄(長男)が幼少期の頃、通っている小学校の前で轢かれたことがあります。
やー、あほですよね、なんで学校の前の前で。
まあ、ちょっと状況を説明させていただくとですね、
遅刻かどうかがかかっていたため、もしくはただ単にお馬鹿さんのためか、彼(長男)は横からせまってくる白いセダンに気づかなかったのですね。
気づいたのは車が自分より2m近くに迫った時。
そこで、人間とっさの判断というものは怖いものです。
彼はなにを思ったのか、

「跳んでやる!」

と、思ってしまったのです。
わかりますか?ジャンプして迫ってくる車をやり過ごしてしまおうと判断してしまったわけですね。
すごい。すごいよね。車を飛び越えれば無傷だもんね。ナイスアイディアだよね。跳べたらね。
そして、彼は轢かれる瞬間なぜかジャンプをした。結果更に勢いがついて彼は空を飛んだ。ある意味轢かれた後に飛んだ。
一部始終を見ていた小学校前で商店を営むおじさんは後に語ります。
「お兄ちゃんね、空飛んでたよ。糸が切れたお人形のように宙をこう、舞ってたね」
おお、兄貴空を飛ぶだけではなくマリオネットにも!!
糸が切れたマリオネット(長男)は「グシャ」という音と共にめちゃくちゃ跳ね飛ばされた後に地面と挨拶することになります。

そして、悲報を聞いた母とワタクシ(次男)は慌てて駆けつけました。
兄は学校前の商店のおじさんに助けられ、商店内で寝かされていました。
めちゃくちゃ泣きながら弟(僕)の名前を呼ぶ兄を見て、私はどうしたか。

まあ、大爆笑してましたよね。

「ひ、ひかれてる・・・ひひひぃぃ」、と・・・。
なんだかすごくおもしろかったんですよね・・・。
詳細を聞いたら更におもしろくて涙が止まりませんでした。
子供とは残酷なものです。危険な面は省みず、おもしろいことだけにしか飛びつきません。
こいつやりよった、体を張ってまでおもしろいことしおった、と思ったんですよねぇ。

ま、結局彼はすり傷、打撲以外ほぼ無傷。
落ちた場所が畑で、柔らかい土だったためと思われます。
思い出すなー、またやってくれないかなー、兄・・・。
あの後、心配している近所のおばちゃんに「僕、車くらいなら飛び越えられると思ったんだ!」とわけがわからない自慢してたなぁ。
いい思いでだなぁ。ふー。そろそろ働くかぁ。

兄、空を飛ぶ_d0011742_18202741.jpg

          え、お兄さん大丈夫?
by swansong_day | 2008-06-25 18:17


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