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信州へ

ゆっくりと行くなら、大丈夫。

先週末、目覚めてからふと思いたち、
長野の上田に一人で行って来ました。
新幹線で1時間半。
途中車窓から見えた森の立派さに驚き、
たまたまやっていた上田市あげての祭りの熱さに感動したり、
なんだか夏休みらしい、旅行をあじわせてもらいました。

一泊し、
2日目、「無言館」という美術館に行って来ました。
上田からローカル線に乗って小さな駅から、バスに乗り換えその山のなかにある美術館に
いく。普通は。
でも、眼下に広がる田んぼの中を歩いてみたくて、
駅の近くのお店の方に歩いていけるか、聞いてみました。
その答えが、冒頭の一文。素敵だ。
まあ、暑かったからね。

わざとたんぼの間のあぜ道を通り、
時々現れる無言館への案内板を見ながら進みました。
カエルの大合唱がすごくて、なんだか田舎で育った、子供時代を思い出しました。
実家ではこんなにカエルが鳴いていただろうか。

途中、道に迷い、山の中に入っちゃうというアクシデントはあったけれど、
Tシャツが前面滲むくらい汗だくになったけれど、40分ほどで無事つきました。

無言館は第二次世界大戦で没した画学生の慰霊を掲げて作られた美術館だ、そうです。
少し、身構えて、中にはいったかもしれません。
少し、扉が重々しかったかもしれない。

でも、その言ってしまうと、ごく素朴な作品たちは
戦争も悲壮さも感じさせない、若い画家たちの残した秀作がそこにありました。
ゆっくりと、おこがましいかもしれないが、そこにある作品たちと会話させてもらいました。
そして、戦後も作品を守っていた家族友人、この美術館を作られた方々に
まったくなにもできていない僕もただなんというか感謝したいと思う。

別館が割と最近できたとのことで、「オリーブの読書館」という
気持ちいい空間があって、それはもう住みたいくらいでした。
地面から天井(高い)まで伸びる本棚には
様々な種類の本がびっしりと並び、中庭に面している大きな窓はすべて開け放たれ
光差し込む窓際には木のテーブルと机が並んである。
虫の声を聞きながら、ずっとそこで本を読んでたい気分でした。
いい夏休みだったな。

帰りは迷わず25分ほどで駅に着けました。

あと、信州牛というのぼりがたっていた店をみつけ
地酒と信州牛の朴葉焼きなどを頼み、その画像を
友人たちにいいもの食べています、という自慢をしたのはちょっとしたご愛嬌だと思う。
あ、間違いなく嫌がらせですからね、そこのところよろしくお願いします。

ゆっくり、いけば大丈夫、
だってさ。

信州へ_d0011742_2247110.jpg

by swansong_day | 2011-07-28 22:47


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