「それ、結構ひどいですね。」
「いやっ、俺が言いたいのはさ、大抵のことはさ大した事じゃないってことさ。本当さ。
お前、たかがおれらの人生じゃないか。はっきり言って誰の物語も大した物じゃないよ。
生まれて、生きて、死んで、それだけさ。
それだけで全然悪くない。皆考えすぎなんだよ、意味なんか求めるから、いつも難しい顔になるんだ。
そうだな、お前はただ歩け、歩けばいい。
そうすると一人でに意味が生まれるんだ。
お前、そう思っていれば正気を保っていけるんじゃないか?
なにもかもは、全然たいしたものじゃ、ないよ。」